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今回は、理系学生に特化したダイレクトリクルーティングサービス「TECH OFFER(テックオファー)」を運営しているテックオーシャン執行役員の天野さんに、25卒理系学生の採用状況についてお話を伺いました。
株式会社テックオーシャン様は、理系学生専用”スカウト型”就活サービス「TECH OFFER(テックオファー)」の企画運営をされています。
インタビュー動画
後編インタビュー記事
理系採用の専門家「TECH OFFER運営者」が見た「25卒理系学生の採用活動」
石垣:まず24卒と25卒では、理系学生の動きに違いはあったのでしょうか?
天野氏:明確な違いは、1か月活動の時期が早まったことです。
弊社で見ていたデータでは、24卒は「5月・6月」くらいから活発化していましたが、25卒に関しては、1か月前倒しの「4月・5月」から活発化していました。
採用担当者の方にとっては
「また早期化か」
というところではありますが、明確に早期化はあったという認識を持っています。
石垣:私も去年の7月・8月に企業さんのインターンシップの撮影しに行ったのですが、そのときにインターンシップに参加している学生の方に話を聞いたら
「7月だと出遅れた」
と言っているのを聞いて、思ったより早いなと感じましたね。
早期化に対する対処法とは?
採用活動の早期化に対して、企業さんはどういった手を打っているのでしょうか?
天野氏:基本的にどのシーズンでもそうですが、学生の動きに合わせていくことです。
しかし、ポイントとして戦い方があるので、ただ早めれば良いということではないことはもちろん前提としてあります。
採用活動を早めた企業様は、我々が一番お手伝いさせていただいてる「母集団形成」においては成功されてますね。
理系人材の採用で成功している企業の3つの特徴
石垣:テックオーシャン様のサービスを利用されて、理系学生の採用に成功されてる企業さんの特徴や傾向はありますか?
天野氏:明確に3つあります。
1点目は、採用活動のためにお金をプラスで投資している企業様です。
これは弊社サービスに対してだけでという意味ではなくて、採用の費用をプラスで取ることも含めて、投資ができている という点です。
2点目は、採用へのスタンスのアップデートができている企業様です。
採用担当の方はフロントに立ったりするので、私の見方になりますが、きちんと学生にアトラクトができて、そのあとにつなげられる力が必要です。
営業で例えると、トップセールスのような動きができている方を採用担当にアサインしている企業様は採用も上手くいっています。
3点目は、採用ターゲットの見直しです。
大手企業様も、今まではハイレイヤーだけだったターゲットを広げています。
そういった部分を加味して、自社のターゲット像をもう一度再設定している企業様は上手くいっていると思います。
理系人材の採用に苦戦している企業の特徴
石垣:採用活動への投資や採用のアップデートができていない企業さんは苦戦しているのでしょうか?
天野氏:そうですね、そこは組織的な難しさがあると思います。
採用は経営の課題なので
「経営層がコミットできる体制なのか?」
「コミュニケーション設計がされているのか?」
というところは、結構別れるのかなと今年も顕著に聞こえてきています。
石垣:採用予算を増やしたり、採用のスタンスをアップデートされてる企業さんに傾向はあるのでしょうか?
天野氏:まず「新卒採用を重視している」ことは大前提です。
大手企業様の場合は、新卒の採用人数が決まってたりするとは思いますが、中小企業様に関しては
「中途が採用できるのか?」
となると、中途採用も厳しい状態になっているので、より長期的な部分で考えると
「新卒は採っておくべきだよね」
と言う風になります。
そういったときに選考が進むにつれて、経営陣との接触や調整がテーマになってきます。
以前までは、企業が「選ぶ側」でしたが、今は逆転していて、企業が「選ばれる側」になっているので「採用のスタンス」を変えていくことは重要だと思います。
採用活動において経営陣の協力を得る方法
石垣:この動画も採用担当の方が観られているかと思いますが「経営陣に採用活動に関する意識を変えてもらう」にはどうしたら良いのかアドバイスなどありますか?
天野氏:もちろん一朝一夕にいかないと思いますが、内部だけで会話していても難しいとは思います。
やはり経営層となると、どうしても上下の関係性になりがちというのは、これはしょうがないかなと思います。
そのため、いかに「採用コンサルなどの第三者を入れるかも大事」だと思います。
自社で変えようとしている動きは、採用担当の方はやられていると思うので、アプローチ方法を少し変えてみる必要があると思います。
石垣:テックオーシャン様では、お客様の経営陣へ採用市況を説明することも行われているのでしょうか?
天野氏:そういったこともあります。
我々も母集団形成メインでお手伝いさせていただいてはいますが、やはり魔法のツールではないので、使っていただく中で母集団形成の前後にある課題や、本質的なところが見えてきた段階では、ステークホルダーの方々を招集していただいた場に、我々も同席させていただくケースはあります。
石垣:テックオーシャン様や採用コンサルとタッグを組んで、経営陣に意識を変えてもらうことを本格的にやるべきですね。
天野氏:そうですね。
入り口は割と担当者の方でも結構いけるとは思います。
しかし、その後の部分で絶対関わってくるところなので、ロングタームで考えなくてはいけないと思います。
歩留まりに苦戦している企業の増加理由
石垣:昨年、学生さんが選考に参加する率が下がっていて、歩留まり改善に着手している企業さんが去年は成功したというお話しでしたが、歩留まり改善に関して課題を感じている企業さんは増えているのでしょうか?
天野氏:24卒より25卒の方が、歩留まりに苦戦している企業様が増えたと思います。
推測が入ってしまいますが、採用情報に対してはいろんな媒体があるので、結局入り口を広くしても
「説明会に行くのか?」
「選考に参加するのか?」
ということは、多くの情報で判断ができる状態になっています。
1つ事実としてあるのは、1回夏のインターンシップが終わった後で、冬のインターンシップに関して弊社もデータを取っているのですが、24卒で
「冬のインターンシップにエントリーしない」
と思っている方々は20%ぐらいだったのですが、25卒は「35〜36%」まで数値が上がっていました。
「25卒で冬のインターンシップにエントリーはしない」
「ここからエントリーする企業は広げない」
このように、希望の企業様で選考を進める学生が増えたことが、歩留まりに苦戦されている企業様が増えた理由だと思います。
石垣:それは、夏から秋にかけてインターンシップに参加して、インターンシップに参加した企業に行く人が増えているということでしょうか?
天野氏:そうですね。
ある程度そこで第一志望軍が決まっていて、その企業に対する選考対策などを行っています。
選考対策に関しては、弊社でセミナーなどを学生に対して行っているのですが、今年は選考対策のセミナーの参加もかなり増えていました。
学生にとってはより企業を絞りつつ、そこでの成功確率を上げるために対策をする学生は一定数いるのかなと思います。
学生が求めている情報の傾向
石垣:これは情報をなるべく早めに出すことも当然大事だと思いますが、どういう情報を学生が求めているのでしょうか?
天野氏:解釈レベル理論が就活生にもあり、例えば夏頃に見る企業の情報は、いわゆる外側の情報になるので、給与や仕事内容、勤務地などは、正直最初の学生が選ぶ上では、1丁目1番みたいな形になるので、ここは間違いなく出しておくべきで、すでに出ていると思います。
が、その上で、他社と比較したときに
「どう自社が強いのか?」
という点で判断されがちです。
石垣:他者との比較で際立ってるところを、より何らかの形で見せていくことが重要ということですね。
天野氏:そうですね。
そこは出した方が良いと思います。
これは「大手企業さんだから言えるじゃないか」
と多くの採用担当者の方が思われていますが
しかし、中堅中小企業様であっても、最終的に母集団形成した後の戦い方によっては、全然戦えている企業様がいます。
そこは
「どういう方に採用担当のフロントに立っていただくか?」
というところでは、優位に立てるのは実績としては出ています。
採用担当としてフロントに立つべき人の特徴
石垣:天野さんは数多くの企業の採用担当の方とお会いしたり、お話されていると思いますが、天野さんがフロントに立ってもらった方が良いなと思う方の条件や傾向はありますか?
天野氏:これはもちろん私の主観も入ってしまうところがありますが
「営業で実績を出している方」が強いなと思います。
石垣:営業のお仕事と近しい部分があるからということでしょうか?
天野氏:営業も結局ファネルで考えていくと思いますが、採用活動もある程度ファネルで考えられます。
ネクストアクションをきちんと明確にして、スケジュール組んで、そつなくやっている企業さんは上手くいっています。
それこそ大手企業様で成功するということは、この動画をご覧いただく方は
「それはそうだろ」
というご意見もあると思います。
一方で中堅中小企業様でも成功してるケースだと、そこで動いてる方の強さというのは、影響力が高くなります。
採用が上手くいっている採用担当者様に
「上手くやられていますが、以前はどのようなことやられていたんですか?」
と聞くと
「営業をずっとやっていました」
という答えだと
「やっぱりな」
とは思いますね。
石垣:私もいろんな企業さんの採用担当の方とお会いすると、動きが良い方や、貪欲な方というのは、営業出身の方が多いですよね。
天野氏:そうですね。
統計的なデータではないですが、採用が強いなと思った時は大体共通かなと思います。
石垣:この続きは、後編の記事をご覧ください。
理系学生へのダイレクトリクルーティングサービス「テックオファー」に興味ある方は、是非テックオーシャンさんにお問い合わせ頂ければと思います。
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この記事の監修者
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