「親が反対するので内定を辞退します」
と言われた経験はありませんか?
直接的な理由とされていなくても、ご両親の影響で内定を辞退しているケースもあります。
本日は「親ブロック」が起きる理由とは?企業ができる「親ブロック」対策について解説いたします。
株式会社ストルでは動画を活用した歩留まり改善施策や、内定辞退対策を複数の企業様と実験中です。
ご興味がある企業様は、お気兼ねなくご相談下さい。
内定辞退の原因となる「親ブロック」とは?
親ブロックとは、就職活動中の学生や転職希望者などの求職者のご両親から反対され、内定を辞退することを言います。
「会社の規模が小さく親が許してくれない」
「大手企業から内定を貰えるまで就職活動を続ける」
内定段階で辞退となると、採用計画に影響するだけでなく、今まで費やした時間やコストまで無駄になってしまいます。
今では、企業側の親ブロック対策は必須とも言われています。
「親ブロック」が起きる理由とは?
①ひとりっ子家庭が増えているため
少子化の影響もあり、ひとりっ子の家庭が増えています。
子ども1人に向き合う時間が生まれたため
「わが子のために力になりたい」
と思い、内定企業を親自身がしっかりと吟味するようになっている傾向があります。
しかし、思いが強すぎて「過干渉」となって子どもの就活を壊してしまう親もいるのも現実です。
「自分の時の就活と違うため心配で…」
「よくわからない会社に行ってほしくない」
親心として心配する動機はわかりますが、企業はこのような過干渉な親に振り回されるケースが増えています。
②ブラック企業についての報道が増えているため
「長時間労働」
「過労死」
「過労自殺」
などブラック企業の報道が増えているのも理由の一つです。
SNSの普及により、多くの情報を簡単に見聞きすることができるようになったため、あらゆる企業の問題が表面化してきました。
そのため、ブラック企業の報道により敏感になるようになり
「自分の子どもには絶対ブラック企業に入ってほしくない」
という気持ちが強くなり、自分の子ども以上に就職先を調べたり、口を出したりするのも頷くことができます。
③社会が評価する「良い会社」「大企業」を選んで欲しいため
子どもの就職先についつい口を出してしまうのは、不況に対する不安も要因の一つです。
わが子には、不況に強く、解雇の不安がない会社、誰しもが認める「良い会社」に入社して、安定した暮らしをして欲しいのです。
今の時代、大企業=安定とは一概には言えないのですが、大企業こそが安定という時代を生きてきた親世代からすると大企業こそが安定の指標となっています。
「親ブロック」の根底には不安がある
親ブロックしている親も内定先の企業を困らせようとしてやっているわけではありません。
親ブロックしている親は、わが子に苦労させたくないなどという不安や心配から行動してしまっているだけです。
そのため、親の「不安」「心配」を取り除くアプローチが効果的です。
企業ができる「親ブロック」4つの対策
①企業動画を親に送る
パンフレットにはないわかりやすさと、正確に情報を伝えることができるという点では「動画」がおすすめです。
「説明会には来てもらえなかったけど、会社の雰囲気を知ってもらいたい」
「動画を通して、経営陣の考えをご両親に伝えたい」
メールなどにYouTubeのURLを載せて、限定公開するなどすればYouTubeのアナリティクス機能を活用して分析することもできます。
②親向けの企業説明会を行う
親向けの会社説明会を実施してみるのも一つの方法です。
内定者であれば、採用担当者や企業の先輩に会う機会はありますが、親は違います。
直接採用担当者と話をする機会も、オフィスに訪れる機会も無いので、わからないからこそ「不安」が大きくなってしまうのです。
情報をオープンにすることで、親の不安を払拭できるのであれば、積極的に企業説明会を実施してみましょう。
誠意をもってご両親の理解を深める企画を行うことで
「企業として誠意ある対応を示してくれた」
として
「この会社なら安心して任せることができる」
と意見をひっくり返すことができます。
説明会に参加していただいた後は、お礼状や電話をすることで、より好印象を持ってもらえる可能性があります。
③採用ページや企業サイトを充実させる
ご両親が気になる部分を充実させた採用ページ、企業サイトにしましょう。
安心・納得する採用ページや企業サイトでない場合
「制作費がかけられないほど経営状況が悪いのだろうか?」
「この会社に預けて大丈夫なのだろうか?」
不安を煽ってしまいかねません。
・業績の推移
・経営者のメッセージ
・福利厚生
・先輩社員のインタビュー
ご両親が知りたい情報を事前に一目でわかる採用ページとなっていれば、その企業に対する信頼感が厚くなります。
④ご両親向けの内定理由通知書を送る
どういった部分を評価して内定に至ったのか「理由」を明記するのが内定理由通知書です。
それをご両親に伝えてみるのも効果的な方法です。
単に「内定」を伝えるだけでなく、理由も伝えることで安心してもらうことが目的です。
スムーズな採用には本人も親も納得できるアプローチが必要
内定者には、内定者をサポートしているご両親がいるということを忘れてはいけません。
内定辞退を防ぐには、親ブロック対策は欠かせません。
親ブロックが起きる原因は、イメージだけが先行してしまい
「本当の企業の姿」
を知ってもらえていないのが一番の原因です。
まずは、企業を知ってもらえるよう、内定者だけでなくご両親への説明会や動画などを作成するなどとした対策をしましょう。
この記事の監修者
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