【オヤカク対策】内定辞退を防ぐ内定者フォローの2つのポイント

【オヤカク対策】内定辞退を防ぐ内定者フォローの2つのポイント

ストル 石垣
ストル 石垣

動画を活用した採用マーケティングが得意な、株式会社ストルの石垣です。

弊社では特に製造業界・メーカー業界の企業様のご支援を得意としております。

今回は、株式会社グローセル様の人事部人事一課の和氣さんに「内定辞退を防ぐ内定者フォローの2つのポイント」についてインタビューさせていただきました。

株式会社グローセル様

株式会社グローセル様は、現在東証プライムに上場しており、メーカー機能・設計開発部門を有する半導体・電子部品の技術商社で、各業界を代表する大手電気機器メーカーと長年取引をし、最先端の製品や技術を提供することでお客様の「モノづくり」を支えていらっしゃいます。

新卒採用担当者が考える急増する「内定辞退」の要因

石垣:こんにちはストルの石垣です。

最近内定辞退される方がすごく多くて悩まれている採用担当者さんからよくご相談をいただくのですが、グローセルさんでも内定辞退される方はいますか?

和氣氏:当社でもいますね。

石垣:どういった理由で内定辞退されるのでしょうか?

和氣氏:当社は早い段階から就活生と接点を持つので、活動的な就活生と会うことが多いです。

そうすると、当社はもちろん、社格の大きな企業さんと就活生は多くの接点を持つので、他社に行ってしまったり、保護者の方のご意向で、他社を選ぶ就活生もいます。

石垣:内定者フォローはどのようなことをされていますか?

和氣氏:当社も内定を早めに出すことになるので、1年間かけて内定者フォローをします。

具体的にやっている施策としては、2か月に1回内定者の皆様をリアルな場に集めて、グループワークや懇親会をして、内定者同士で仲良くなってもらいます。

あとは会社の情報を逐次お伝えすることで、会社に対してより理解を深めてもらい、ミスマッチの無い状態で入社してもらうことを心がけています。

石垣:そういった内定者フォローをすることで、内定辞退率には変化はありましたか?

和氣氏:内定者フォローをやるとやらないでは全然違いますね。

入社のタイミングのときも

「不安なく入社することができました」

と言ってもらえますし、内定者同士もすごく仲良くなってくれて、内定者の段階でも切磋琢磨が始まっています。

石垣:内定が出たタイミングで

「この会社良いな」

と思っていても、人なので時間が経つとだんだん気持ちが薄れていきますよね。

和氣氏:気持ちが離れていっちゃう部分もあるので、継続的にフォローした方が良いと思います。

内定フォロー時に注意すべき2つのポイント

石垣:簡単に内定者フォローするというよりも、手間ひまかけてやらないと効果は出ないですよね。

その他で、内定者フォローで注意していた点などはありますか?

和氣氏:大きく2つあります。

1つ目は、内定を出すタイミングです。

選考を終えて、内定を取っていただける方だったとしても、当社に決めていただくまでは内定を出さないようにしています。

そのため、電話、オンライン、対面を駆使しながら

「グローセルに行きます」

という確約が取れてから、内定を出しています。

2つ目は、保護者の方の対策です。

保護者の方を上手く巻き込めるような対策をしていました。

具体的には、手紙を書いています。

保護者の皆様宛てに手紙を出すのと、内定者の皆様にも同様の手紙を出して、内定者、保護者の皆様を上手く巻き込みつつ、入社の意思を確認していきます。

石垣:これはオヤカク対策の一環でしょうか?

和氣氏:そうですね。

もし踏み込めるのであれば、保護者の方向けの企業説明会をすることも対策の1つだと思います。

新卒採用においての保護者の方の影響力

石垣:保護者の方向けにお手紙をお送りすると仰っていましたが、保護者の方々の影響力は大きいのでしょうか?

和氣氏:相当大きいです。

就活生の皆様が企業を決める際は、保護者の皆様に意見を必ず聞いています。

我々も内定を出す段階で

「保護者の方にも意見を聞いた方が良いよ」

「保護者の方と一緒に、内定をもらっている他社と比較してみてね」

このようにお伝えするようにしています。

中途採用においての保護者の方の影響力

石垣:中途採用の話にはなってしまいますが、弊社で20代30代の方向けにお仕事を紹介する人材紹介をやっているのですが、内定出たあとに皆さん

「1回親に言います」

と言いますね。

20代後半から30代前半の方でも

「親に1回伝えるので、返事待ってもらってもいいですか」

このようなことをほとんどの方が言うので、学生なら尚更保護者の方の意見を聞くだろうなと思いました。

和氣氏:そうですね。

オヤカク対策は、採用活動のプロセスの1つとして認識しておいた方が良いです。

石垣:私が転職エージェントのときは

「ご両親にはこのように説明してください」

と言っていました。

言葉が1つ違うだけで転職に反対する方もいます。

特にベンチャー企業の場合だと、売上規模が小さかったり、赤字の企業もあるので

「なぜこの企業に行くのか?」

という説明が上手くないとご両親から反対されてしまうので、そういった点は私も気をつけていました。

他の企業だと中途採用でも、保護者の方向けに動画を制作している企業もありますね。

決算説明の動画を保護者の方に送ったりもします。

こういった内定者フォローは新卒採用に限らず、中途採用でもやった方が良いですよね。

「オヤカク対策どうしたら良いですか?」

とご相談されることも多いですが、そこまで予算を確保できていない企業さんが多いのが実情です。

オヤカク対策の動画を制作することまではまだ出来ないという企業様は、保護者の方向けのイベントを開催したり、お手紙を書いたりするということになりますよね。

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