スマートフォンの普及により、動画はどこにいても見ることができる時代になりました。
その結果、企業の周知や商品のPRなど、昨今ではテレビCMよりも動画広告の需要が高くなってきています。
採用でも同じく動画の需要が非常に高いのが現状です。
しかし
「採用動画取り入れたいけど費用の相場がわからない」
「なるべく費用を抑えて採用動画を制作したい」
このように考える企業様向けに、採用動画制作の料金相場、採用動画を安く抑えるためのポイントなどを解説いたします。
動画制作だけだとオーバースペックの提案をしがち・・
そもそも採用動画は、毎年何本も制作しない性質の動画の為、1本あたりの単価が高額になりがちです。
なぜなら多くの動画制作会社のビジネスモデルが動画制作に依存しているため、動画制作の回数が少ない企業の場合には、高単価な提案をしないと、営業コストが賄えないからです。
ですので本来であれば不必要な演出にも関わらず、ビジネスモデル上提案しないと成り立たない動画制作会社が多いのが実情です。
採用動画とは?他の動画との違い
採用動画は、人材採用のために作られる動画のことを言います。
他の動画のように大々的に配信するというよりも、ピンポイントに企業が欲しいターゲット層に視聴してもらうことを目的にしていることが多いです。
採用に関して効果的な動画を活用するためには、エントリーから入社までのタイミングに応じて適切な動画を投稿することが大切です。
また、場合によっては候補者一人ひとりに向けた動画を作成することで、大きな効果が期待できます。
採用動画で内定承諾率・定着率を高めるための採用動画のポイント
①企業の本音・裏側を見せる
内定辞退・早期離職に繋がる大きな原因は、入社前後の会社のイメージ・仕事内容に相違に対するミスマッチです。
ミスマッチを防ぐためにも採用動画では
「企業の本音」
「企業の裏側」
を包み隠さず採用動画で伝えましょう。
採用動画の内容と、入社した後の印象が大きく変わってしまうと違和感を感じてしまい、内定辞退・早期離職になってしまいます。
また、子どもの頃から当たり前にSNSに触れてきた若い世代は、良い面ばかりを強調した広告のようなものより、本音や裏側を交えたリアルを求める傾向があります。
「仕事で大変なこと」
「スキルアップできるのか?」
「有休や長期休暇は本当に取れるのか?」
など学生が本当に知りたいと思っている情報や、ネガティブに感じる恐れがあるものを前もって採用動画を通して伝えることで、求職者の信頼を得ることができます。
自社ならではの魅力をアピールする
売り手市場となっている現在の採用市場では、人材獲得競争が激化しています。
そのため、優秀な人材を獲得するためには、差別化が必要となり、他社には無い「独自の強み」をアピールすることが大切です。
働き方が多様化しているため「給与が高い」などというものより
「安定して働きたい」
「リモートワーク可能」
「副業可能」
などの方がアピール材料にもなります。
求職者目線での他の会社と比べて優位な特徴をアピールしていきましょう。
種類別!採用動画制作の料金相場
採用動画の料金相場は、企業の求めるクオリティーや動画の長さによっても料金相場は大きく変動があります。
あくまで目安として参考にしてみてください。
①企業案内動画(ビジョン・コンセプト動画)
企業案内動画は、企業の沿革や事業内容を紹介する採用動画です。
動画で伝えることで、採用サイトや会社説明会よりもわかりやすく伝えることができます。
また、企業案内動画では
・企業理念
・社内文化
・今後のビジョン
企業理念や社内文化、ビジョンなどは、特に文章や画像だけでは伝わりづらいので、採用動画を上手く活用した方がいいでしょう。
企業の求めるクオリティーや動画の長さによっても料金相場は大きく変動があります。
企業案内動画の料金相場は、30〜100万円前後が一般的です。
しかし、数日密着しての撮影や、ドラマ仕立てにしたいなどの場合は、300〜1,000万円が目安の料金となります。
②社員インタビュー形式の動画
「どんな社員の方が働いているのか?」
各事業部ごとに紹介する採用動画です。
・企業の魅力
・入社を決めた理由
・仕事でやりがいに感じる瞬間
・大変だと感じる瞬間
企業の良い面ばかり話すインタビューでは、求職者の心を掴むことはできせん。
「仕事で大変」と感じる部分なども社員の方に話してもらい「企業のリアル」を伝えましょう。
社員インタビュー動画の料金相場は30〜80万円です。
③社員の密着動画
社員の密着動画は、働く姿に密着して、よりリアルなものを動画を通じて求職者に訴えることができます。
インタビューを交えながら、仕事の姿などを撮影していきます。
社員インタビューよりも時間を割いての撮影となるため、料金相場は80〜120万円です。
④対談・座談会形式の動画
対談・座談会形式の動画は
・先輩・後輩社員
・入社2年目社員
・子育て中社員
など、テーマに沿って社員同士のリアルな話を引き出すことができる採用動画です。
注意点としては、事前に話す内容を細かく決めすぎてしまうと、求められるリアルさがなくなり不自然になるので注意しましょう。
⑤オフィス紹介動画
オフィス紹介動画は
「どのような職場環境なのか?」
を伝える採用動画です。
求職者にとって、働く場所はとても大切です。
事前にどのような所なのか見ておきたい人が多いので、とても需要があります。
オフィス紹介動画の料金相場は30万〜100万円です。
⑥内定者へのメッセージ動画
優秀な人材は複数の会社から内定を獲得しています。
他社との差別化を図るためにも動画で求職者の心を惹きつけましょう。
特に、社長や経営陣などが出演し名前を呼びかけることで「特別感」を最大限に演出することができます。
内定辞退を減らすための施策として活用できます。
内定者へのメッセージ動画の料金相場は30~70万円です。
採用動画の費用を安く抑えるための5つのポイント
①専用システムではなくYouTubeで公開する
YouTubeは無料で自社の宣伝をし続けることが可能です。
また、YouTubeの動画を自社の採用サイトに埋め込んだり、SNSで拡散することで人の目に触れる機会を作ることができます。
②高度な撮影技術を使用しない
採用動画では高度なCGやアニメーション、ドラマ仕立てなどは不要です。
企業のプロモーション動画ではないため、どれだけこだわって制作したとしても採用できなければ意味がありません。
こだわりよりも、求職者目線に立って、いかにわかりやすく伝えることができるかが重要です。
③動画の長さを短くする
長い動画を制作するとなると、その分撮影時間、編集時間がかかってしまうため、費用もかさんでしまいます。
また、1つの動画にあれもこれもと情報量を詰め込んでも、今の若い世代は長い動画見るよりも短い動画を沢山見るという特徴があるため、最後まで見てもらえません。
長い動画にするよりも、簡潔でわかりやすい動画を沢山投稿し発信しましょう。
④出演者は社内の人を選ぶ
採用動画の費用を安く抑えるためにも、動画の出演者は社内の人にお願いしましょう。
社外の人に依頼するとなると、出演料が発生するためその分撮影費用が高くなります。
費用の面だけでなく、社内の人に出演してもらった方がリアルな雰囲気を届けることができ、説得力が増します。
⑤自社オフィスを活用する
場所場所のレンタル代がかかってしまうため、自社オフィスで撮影できる動画であれば、自社オフィスを活用しましょう。
また、普段から慣れ親しんだオフィスで撮影する方が、リラックスして撮影できるという面もあります。
まとめ
採用動画を制作するには、費用も時間もかかります。
しかし、見る人の感情にダイレクトに訴求できる動画コンテンツは、今後ますます採用において欠かせない存在になっていくことが予想されます。
人材獲得競争の中で、他社以上の採用力を身に付けるためにも、採用動画を戦略的に活用しましょう。
この記事の監修者
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