WEB×動画で採用支援をしているストルの石垣です。
今回は中小企業が採用活動をする際のポイントについてご紹介します。
中小企業をとりまく中途採用の環境
人材不足が深刻化していますが、特に中途採用で苦戦しているのが中小企業です。
「中途採用で募集をかけても、なかなか応募が来ず採用できない」
このように、まず応募の時点で苦戦している中小企業がほとんどです。
中小企業は大企業に比べて
・社内の採用ノウハウが乏しい
・採用にかけられる資金が少ない
など、中途採用が厳しいのが現実です。
中小企業が「中途採用が難しい」といわれる2つの理由
①知名度が低く求人を見つけてもらいにくい
企業の認知度が低いと、企業が中途採用を募集しているということすら分かってもらえない可能性があります。
数多くの求人媒体に掲載したり、目立つような掲載をすればそれなりの費用がかかってしまいます。
また、求人を掲載したとしても一度耳にしたことのある企業に入社したいと考えるのが人間なので、聞いたこともない企業はスルーされがちです。
そのため中小企業はまず多くの人に「認知してもらう」というステップを乗り越えることが中途採用をするうえでの大前提となります。
②採用に人員を割くことができない
中小企業は部署が豊富にあるわけではないため、営業部や広報部はあったとしても人事部まであるところが少ないです。
また、例え人事部があったとしても少数で多くの業務を掛け持ちしながらのため、中途採用だけに時間を割くことは難しいです。
応募者が自社にマッチした人材なのか?を見極める時間がない、または早急に人材を欲しているため
「とりあえずこの人でいいかな」
と安易に決めてしまい、ミスマッチが起こりやすくなります。
また、例え応募者が集まったとしても人員不足のため対応が後回しとなると、せっかくの人材は他へ流れてしまいます。
応募者への対応はスピードが求められるので、人員不足を解決しなければいけません。
採用できないのは、採用手法に原因があります
①Webの時代、多くの人はスマホで仕事探している
今の時代、ほとんどの人がスマートフォンで求人を探しています。
ちょっとした空き時間に求人や企業を調べるなど、手軽にできてしまう時代です。
そんな中企業ホームページをスマートフォンで見たときに
・スマートフォンからでは見にくい
・古いデザインのホームページのまま
・企業情報、採用情報が更新されていない
このような状態になっていないでしょうか?
ホームページをおざなりにするのはとても勿体ないです。
できれば「採用専用のWEBサイト」を用意して頂きたいです。
弊社のお客様の中にも、お金を沢山かけずに採用情報を充実させるだけで、採用活動の質が大きく変わった事例があります。
どれだけ求人媒体に掲載していたとしても、自社のホームページが古いままではせっかく求人を見た求職者も逃してしまいます。
企業ホームページを見直し、内容やデザインを最新に保つことは企業ブランドを保つ意味でも、採用力を強化する意味でも重要なことです。
②求職者に合わせた採用手法をとらなければ採用できない
採用といっても手法は様々あり、求職者に合わせた採用手法を選ばなければいけません。
高い専門性を持つ人を求めている場合は、専門サイトや人材紹介。
幅広く多くの人に見てもらいたい場合は、求人広告サイトや、YouTubeやSNSでの拡散。
数打ちするのではなく
「自社が求める人材が見てくれるのか?」
という視点で採用手法を選択することで、採用確率を上げることができます。
動画を活用したい企業様は是非こちらの記事をご覧ください!
かっこいいトレンドの採用動画60事例と効果が出やすい企業の特徴とは⁉中小企業が大企業に勝てる強みとは?
①社内コミュニケーションがスムーズ
大企業は様々な部署に分かれていて、所属する社員の数も多いため部署や組織が分離されていることがほとんどです。
中小企業の場合は経営者や管理者、社員との距離が近いため社内コミュニケーションもとりやすく、自分のアイディアを提案しやすく、大企業以上にやりがいや手ごたえを感じることができます。
②意思決定早く、仕事を任せてもらえることが多い
大企業の場合は、現場担当者に意思決定権はなく、決裁者にゆだねるのが普通です。
上司や他決裁者の理解と承認が必要となるため、手続きの手間や時間がかかってしまうことが多々あります。
しかし中小企業の場合は経営者と管理者との距離が近いため、現場担当者に意思決定を任せて貰えたりします。
また社員が少ない分、早い段階から経験値をつむことが可能で、自身のスキルアップに繋がります。
中小企業が中途採用を成功するポイントとは?
①動画コンテンツを作る
多くの企業で若手・中堅として働いている世代は、YouTubeで「動画を見る」生活が日常となっています。
このような世代に対して、最も効果的に簡単に訴求できるのは動画と言えます。
難しい内容や凝った映画のような物を作る必要はなく
・社員の1日密着
・先輩社員へのインタビュー
・オフィスの映像
・経営者の考え
などを映像でまとめてみましょう。
一度コンテンツにしてしまえば、多くの求職者や転職潜在層にも届けることができます。
②自社のSNSを積極的に活用する
限られた予算内で、効果的な採用活動をするためにはSNSも積極的に活用しましょう。
SNSの情報の拡散性が高いため、今まで届きづらかった層までアプローチすることが可能になります。
しかしSNSは多くの人が投稿しているため、一度投稿しただけでは埋もれてしまうためTwitterであれば、1日に2.3ツイートを毎日心がけてみましょう。
更新頻度が高ければ、ツイートのインプレッション(表示回数)を増やすことができます。
また、ハッシュタグ機能も上手く活用しましょう。
アプローチしたい人材に向けてハッシュタグをつけてツイートすることで、そのハッシュタグをフォローしているユーザーのタイムラインに表示されます。
ハッシュタグをあまりにも多様してしまうと、不審がられてしまうので適度な使い方を心がけましょう。
Twitterの他にも、YouTubeや、Instagram、TikTokなども積極的に活用していきましょう。
③スピード感重視
優秀な人材は複数の企業に応募しているため、その中で第一志望の座を取らなくてはいけません。
応募が来た場合の折り返しの連絡、面接の日程調整などすぐに連絡できているでしょうか?
求職者の入社への思いが一番強いのは「応募した瞬間」と言われていて、徐々に気持ちが冷めていきます。
連絡対応のスピード感こそ、求職者を引き留めるポイントであるという意識を持って取り組みましょう。
④会社全体で採用活動をおこなう
「専任の採用担当者をおけない」
「採用に時間をかけることができない」
人事・採用担当者だけで頑張るのでは採用はなかなかうまくいきません。
経営陣をはじめとした社員全員に協力を求めることが必要です。
社員全員が採用活動に参加することで
「会社が目指したい方向性」
「今後どういった組織にしていきたいのか」
などが自ずと社員全員が共通認識できるようになるため、採用だけでなく事業成長に向けて好循環を生み出すことができます。
自社に合った採用活動を行う
今の時代は自由に働くこと、副業などを行いやすい環境になってきているため、昔ながらの経営方針のままだと時代とマッチしない部分も多く、魅力に感じてもらえにくい企業になっている場合もあります。
自社にマッチした人材獲得のためにも、今の求職者たちが求めている働き方や、考え方を調査しながら効果的な採用活動に取り組んでいきましょう。
この記事の監修者
動画を活用した採用マーケティング支援が専門。毎年数多くの企業の採用支援を実施中。
東証プライム上場企業から老舗企業まで幅広くご支援しています!
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