人材獲得が激化する中で、優秀な人材や自社に合った人材を獲得するためには、採用サイトは必要不可欠です。
しかし
「どのような情報を採用サイトに掲載すればいいのだろうか?」
「自社への志望度が高い人材を獲得するのはどうしたらいいのだろうか?」
このように悩まれている採用担当者様も多いかと思います。
そこで、今回は、採用サイトに必ず掲載すべき9つのコンテンツ、採用サイトを制作する上で意識すべき3つのポイントについて解説致します。
なぜ採用サイトが重要なのか?
「採用サイトは本当に必要なのだろうか?」
このように考えている方も多いかもしれません。
採用において
「自社への入社意欲が高い人材を獲得したい!」
このように考えている場合は、採用サイトは必須です。
採用サイトを作ることで、自社が伝えたい思いや、求める人物像などを、制限なく自由に発信することができます。
採用サイトは獲得したい人材に対して直接訴えかえることができるため、重要なツールの一つと言えます。
また、自社へのエントリー数を増やすことも大切ですが「エントリーの質を上げる」ことも重要です。
採用サイトをきちんと作りこむことで、自社が求める人材に対して効果的にアプローチすることができるため、エントリーの質を上げることも可能です。
採用サイトと企業サイトの違い
「採用サイトと企業サイトの違いがよくわからない」
このように思っている方もいるかと思います。
企業サイトは、自社のサイトに訪れた人がターゲットです。
その人たちに対して、概要や事業内容を届けるためにあります。
そのため「求職者のための情報」を発信しているわけではありません。
一方で採用サイトは、求職者がターゲットです。
求職者が見やすくて
「この会社で働いてみたい」
「この会社にエントリーしてみよう」
と思ってもらうための必要な情報を発信するのが採用サイトです。
採用サイトを制作する3つの目的
①採用ブランディング
採用ブランディングは、採用において人材に出会い・選ばれるため「戦略的に企業をブランド化」することを言います。
採用ブランディングの目的は、企業イメージの構築です。
企業ブランド力を高め、他社との差別化を図り
「この会社で働きたい」
と思ってもらえるように発信します。
「なぜ採用ブランディングを行う必要があるのか?」
少子高齢化や終身雇用の崩壊、価値観の多様化といった影響により、採用難易度が年々高まっていることや、人材の流動化が活発になっていることが関係しています。
このようなことから「人材の量より質」を重視する企業が増えています。
自社のブランドイメージを確立し、自社にマッチした人材を獲得するためには、採用サイトによって採用ブランディングをする必要があります。
②ミスマッチ防止
採用サイトを活用することで、企業と求職者のミスマッチを防止することもできます。
「入社したら企業が求めるレベルが高くついていけなかった」
「入社してみたら社風がマッチしなかった」
こういったミスマッチは、採用サイトを充実させることで防げたものです。
採用サイトの先輩社員インタビューを通して、ポジティブな面だけではなく「大変だったこと」や「転職を考えたとき」など赤裸々なことをオープンにすることで、入社後のミスマッチ防止に繋がります。
③採用コストを抑えることができる
採用活動では様々なコストがかかります。
しかし採用サイト経由でエントリーを獲得できれば、コストを抑えることができます。
また、エントリー数が多かったとしても採用に繋がる人材がいなければ、採用担当者の負担が増えコストが増加します。
しかし、採用サイトを充実させることで、自社とマッチ度の低い人材をスクリーニングする効果もあるため、採用活動の効率化に役立ちます。
採用サイトに必ず掲載すべき9つのコンテンツ
①募集要項・選考の流れ
募集要項は、新卒・中途採用問わず必要なコンテンツです。
・募集条件
・募集している職種
・給与形態
・休日
・勤務時間
・福利厚生
・採用実績
選考の流れは、できるだけ簡潔に、選考過程や内定までの期間をわかりやすく記載しましょう。
②企業のミッション・ビジョン
ミッションは、自社が果たすべき使命や役割のことを言います。
「なぜ、自社はこの事業を行っているのか?」
「自社はどのような価値を社会に提供しているのか?」
ビジョンは、企業が実現したい未来、中長期的な目標です。
ビジョンを掲げることで、会社の進む方向性を示すことができ、社員のコミットメントを向上させ、求職者に対してもポジティブな印象を与えられます。
会社の価値観や方針が明確に分かることで、価値観に共感した求職者からの応募が増加します。
③会社紹介・会社概要
会社紹介は、自社の雰囲気や事業内容を知ってもらうためのものです。
企業サイトに掲載されている内容と同様でかまいませんが、求職者の目に止まるよう写真などで工夫する必要があります。
④事業内容
事業内容は、求職者が特に重点的に見る項目なので、詳細に記載しましょう。
直近の取り組みや、事業の規模感などを掲載しましょう。
注意する点は、可能な限り「求職者が理解できる言葉」で作成してください。
専門用語や社内用語が沢山使われている企業が多いですが、見るのは求職者ということを忘れないでください。
専門用語や社内用語を使う際は、必ず補足説明も記載しましょう。
⑤代表メッセージ
求職者にとっては、気になる項目の一つが代表メッセージです。
代表メッセージは、入社意欲を変動させる大きな材料となりますので、力を入れて頂きたいコンテンツです。
企業の「顔」である代表からのメッセージは、文章だけでなくインタビュー形式の「動画」を挿入することで、より求職者に思いが通じやすくなります。
⑥社員メッセージ
求職者にとって
「どのような人が働いているのか?」
はとても気になるポイントです。
エントリーしたい職種の人が
「どのように働いているのか?」
イメージできる内容にしましょう。
職種ごとや、幅広い年齢層など、イメージできる材料が多ければ多いほど、求職者の不安を取り除くことができます。
⑦入社後のキャリアパス
「入社後どのようにキャリアを積んでいけるのか?」
「どのような成長ができるのだろうか?」
このように考えている求職者は多くいます。
そのため、事例を用いて採用サイトに掲載しておくと、求職者のエントリーの後押しになるでしょう。
⑧研修制度
研修制度は、キャリアパスと同様に大事なコンテンツです。
新入社員向けの研修を事前に発信しておくことで、安心感を高める効果もあります。
研修で学ぶ内容や目的なども、詳しく記載することがポイントです。
⑨よくある質問
求職者から寄せられることが多い質問を掲載しましょう。
「よくある質問」としてまとめておくことで、求職者が不安に感じていることや疑問を事前に解消した上でエントリーしてもらいやすくなります。
質問内容が思い浮かばない場合は、面接で求職者から質問される内容をリスト化したり、若手社員にヒアリングして取り入れましょう。
採用サイトで他社と差別化を図るための「動画コンテンツ」
動画は、文章だけで伝えきれない情報を明確にわかりやすく伝えることができます。
1分の動画は、Webページ3,600ページに相当する情報量とも言われています。
また、今の世代は「文章を読めない人」が増えています。
文字だけで自社をアピールしようとするよりも、動画をかけ合わせたコンテンツを増やす方が圧倒的に効果があります。
採用サイトを制作する上で意識すべき3つのポイント
①課題もオープンに伝える
今では、SNSやクチコミなどで全てが調べられる時代です。
企業の良い部分だけを伝えたとしても、求職者には響きません。
「本当なのか?」
「綺麗ごとを言っているだけではないだろうか?」
「都合が良い部分だけ言っているのではないだろうか?」
このように本当の姿を探ろうとしているため、企業のネガティブな面や課題点などを全てオープンにすることで、求職者の信頼を獲得し
「誠実な企業」
という印象を持ってもらいやすくなります。
②派手なアニメーションやデザインは必要ない
採用サイトは、かっこいいデザインのサイトを作ることが目的ではありません。
求職者にとって、企業のことや採用・募集ポジションについて「わかりやすく理解できるサイト」が第一優先です。
派手なアニメーションやデザインにこだわる必要はありません。
求職者がサイトを開いたときに
「見やすい」
「わかりやすい」
ということが大切です。
③スマートフォンでも見やすいことを意識する
今は、スマートフォンでエントリーすることが当たり前となってきています。
自社の採用サイトをスマートフォンで見たとき
「スマートフォン対応になっているか?」
「古いサイトのままではないか?」
パソコンで確認するだけではなく、スマートフォンでの見やすさを意識して作りましょう。
まとめ
今後ますます採用獲得競争が激化する中で、人材を確保するためには採用サイトは必要不可欠です。
採用手法が多様化している今、取り入れるべきコンテンツや押さえるべきポイントを踏まえた上で採用サイトを制作してください。
この記事の監修者
動画とWEBを活用した採用マーケティング支援が専門。毎年数多くの企業の採用支援を実施中。
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