はじめまして、株式会社ストルの石垣と申します。
弊社は、WEBと採用動画を活用した採用マーケティングを得意としております。
これまで、東証プライム上場企業様から老舗企業、スタートアップ企業まで、幅広い企業様とご一緒に採用広報支援を行ってまいりました。
豊富な経験と知見を活かし、本記事を執筆しております。採用活動におけるご参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
弊社は様々なお客様とお付き合いさせてただいております!
人気SNSの一つX(旧Twitter)ですが、企業が採用アカウントとして運用する際に
「分析する際気をつけるべきことはどういった点なのか?」
「KPI、KGIの設定方法はどうしたらいいのだろうか?」
このようにお考えの採用担当者様も多いかと思います。
今回は、X(Twitter)運用におけるKGIとKPIの設定方法とKPI数値を伸ばすための3つのヒントについて解説します。
そもそもKGI・KPIとは
KGIは、重要目標達成指標という意味で「最終目標」と言います。
採用広報アカウントでは、採用人数、エントリー数をKGIに設定する企業が多いです。
KPIは、重要業績評価指数という意味で「KGIを達成するための具体的な数値目標」です。
SNSの採用広報アカウントを運用している企業と定期的に情報交換していますが、KGIの設定に苦慮している運用会社が多い印象です。
理由は求職者は「SNSだけを見て、求人に応募する訳ではない」ので、KGIとして成立しにくいです。
弊社でSNSの採用広報アカウントを運用する際には、エントリー数や、採用人数とは別のKGIを設定しています。
弊社の運用代行例 KPI設定
弊社がTwitterの運用代行をする場合、基本的にはお客様のKGIから逆算して、KPIを設定していました。
例えば、通常の採用活動で1エントリー5万円の企業様の場合、1エントリー単価から逆算してKPIを作る場合もあります。
他者の運用状況が気になるとは思いますが、事業内容やブランド力(企業の認知度)に数字が引っ張られることが多々あるので、他社の数字はあまり役に立たないと考えて頂いた方が良いかと思います。
どうしても社内を説得する数字を作らなければいけない場合は、3パターン位のシュミレーションを作って、お客様の社内の稟議決裁をとることが多いです。
SNSの採用広報アカウントを運用している企業と定期的に情報交換していますが、KGIの設定に苦慮している運用会社が多い印象です。
弊社でSNSの採用広報アカウントを運用する際には、エントリー数や、採用人数とは別のKGIを設定をすることもあります。
Twitter運用におけるKGIとKPIの設定方法
①Twitterの運用目的を決める
Twitterを運用する目的を明確にしましょう。
この運用の目的に応じて、KGIの設定は変わります。
例 採用広報Twitterの目的
- ①エントリー数を増やす
- ②採用サイトへのアクセス数を増やすこに項目が入ります
- ③企業説明会への参加者数を増やす 等
②KGIの設定方法
Twitterの運用目的が、例えば採用サイトへの流入数の場合は、KGIは採用サイトへの流入数です。
③KPIの設定方法
採用サイトへの流入数を増やすために、インプレッション数・リンククリック数が必要です。
そのため、KPIはインプレッション数・リンククリック数、あるいはプロフィールクリック数になります。
・Twitter投稿数:1日〇回 月間〇~〇回(平日のみ)
・エンゲージメント率 〇%以上/投稿
・インプレッション数 〇〇以上/投稿
・プロフィールクリック率〇以上/投稿
・プロフィールクリック数〇以上/投稿
・新規獲得フォロワー数 月間〇人
Twitter運用においてKPIになり得る指標
①インプレッション数
インプレッション数は
「ツイートがどれだけの人に見られたか?」
見られた回数を示します。
どれだけ多くの人の目に触れ、認知したかを測ることができる最も基本的な指標です。
②エンゲージメント数/率
エンゲージメント数は、ツイートに対するユーザーのアクション回数です。
アクションは以下の通りです。
・フォロー
・いいね
・リツイート
・返信
・ハッシュタグ・URL・プロフィール・画像・ユーザー名をクリック
どれだけインプレッションが多くても、エンゲージメント数が少なければ、ユーザーの行動促進には繋がっていません。
③プロフィールへのアクセス数/率
プロフィールへのアクセス数は、設定期間内で
「ユーザーはどれだけプロフィールを閲覧したのか?」
企業に興味・関心を持ったか測る指数です。
プロフィールのアクセス率は
「プロフィールへのアクセス数÷インプレッションの数×100」
で計算することができます。
プロフィールへのアクセス率が高いツイートほど、企業への興味関心に繋がったため、同じようなツイートを増やすと良いでしょう。
④フォロワー増加数/率
フォロワー増加数は、設定期間内で
「どれだけフォロワーが増えたのか?」
という指標です。
フォロワーが増えることで、ツイートを見てくれるユーザーが増えるだけでなく、アカウントの権威性も高まります。
フォロワー率は
「フォロワー増加数÷プロフィールへのアクセス数×100」
で計算することができます。
ユーザーが興味を持ってプロフィールにアクセスしたあと、どれだけフォローまで繋げることができたのか確認できます。
⑤いいね数
いいね数は、いいねをクリックされた数です。
ツイートがどれだけ人気だったのか?注目を集めることができたのかを測ることができます。
⑥リツイート数
リツイート数は、リツイートボタンが押された数です。
リツイートされることで、リツイートしたユーザーのフォロワーにも見てもらうことができるため、認知度拡大に繋がります。
⑦返信数
返信数は、ツイートに対して返信した数です。
返信するということは、ツイートに対して興味・関心を強く持っています。
そのため、丁寧に対応しましょう。
⑧リンククリック数
リンククリック数は、ツイート内のURLがクリックされた回数です。
ツイートの内容に関心が高く
「詳細を知りたい」
このように思っているユーザーです。
KGI・KPI設定の注意点
ご存じだとは思いますが、求職者はTwitterの情報だけで、エントリーしたり、説明会に参加する訳ではありません。YouTubeや採用サイトなども確認しています。
ですので、採用広報アカウントのフォロワーが増えたからといって、KGIが達成される訳ではありませんのでご注意ください。
TwitterのKPI数値を伸ばすための3つのヒント
①コミュニケーションによるエンゲージメント向上
一方的に企業側が発信するだけではなく、ユーザーとコミュニケーションがとれるのがTwitterの魅力の一つです。
「就活生のみなさんにとって、役立つ情報はどんなものですか?」
このような質問をTwitterのアンケート機能を使い、その返答を元に情報発信を行って、Twitterを有効活用しています。
また、株式会社桐井製作所様の新卒採用アカウントでは
気軽に質問ができる「質問箱」をTwitterに設置しています。
「残業時間はどのくらいですか?」
「職場での男女の比率は?」
このような質問にも、丁寧に答えられています。
一方的な情報提供だけではなく、ユーザーとの積極的なコミュニケーションをとることで、他のユーザーも気軽に交流を持つことができ、企業に対して「親近感」が生まれます。
②Twitterのプロフィールを充実させる
Twitterを運用する上で、投稿内容も大切ですがプロフィール内容も重要です。
「どのような企業なのか?」
「何を目的にTwitterをやっているのか?」
「フォローすることでどのような情報・メリットを得ることができるのか?」
記載しておくことで、フォローしたい気持ちを後押しできます。
また、反応が良かったツイートや重要なツイートは「固定ツイート」することで、より具体的な情報を伝えることができます。
③キャンペーン実施でフォロワー増加 ※Twitterの規約違反にご注意ください!
Twitterキャンペーンを実施することで、企業の採用アカウントの存在を知る大きなきっかけにもなります。
・フォロー&いいねキャンペーン
・フォロー&リツイートキャンペーン
・フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン
一部ですが、以上のようなキャンペーン内容があります。
情報を拡散することで、企業の存在を知らなかったユーザーを取り込むきっかけにもなります。
Twitterアクセス解析のポイント
①投稿時間・曜日帯ごとに反響数を比較
Twitterは、ツイートする投稿時間・曜日帯によって反響は変わります。
・7時~8時
・12時~13時
・20時~22時
上記の時間は、ユーザーがアクティブになる時間帯と一般的には言われています。
しかし、アクティブユーザーが多い分、タイムライン上に流れるツイート数も増加します。
同じ時間に投稿してしまうと、自社のツイートが埋もれてしまう可能性が高くなります。
そのため、投稿時間帯の狙い目はアクティブ時間の1時間〜2時間前です。
また、アクティブな時間はフォロワーの属性によってもちろん変わります。
ビジネスパーソンの場合は、通勤時にスマホを利用していることが多いので、6時~8時です。
学生の場合は、22時〜23時に最も利用しています。
このようなアクティブ時間から逆算して、投稿してみましょう。
②反響を得やすいツイートのタイプを分析
反響を得やすいインプレッション数の多いツイートを分析することが重要です。
・ツイートの大まかな内容(インターンシップの様子・社員紹介)
・メディアの種類(テキストのみ・画像付き・動画付き・URL付き)
・使ったハッシュタグ
・投稿時間帯
・文字数
「どのようなツイートが反響が良いのか?」
ツイートのタイプごとに分析しましょう。
反響を得やすいツイートのタイプがわかれば、インプレッション・エンゲージメントの増加に繋げることができます。
X(旧Twitter)アクセス解析ができるツール
①SocialDog
SocialDogは、株式会社AutoScaleが提供するサービスです。
・自動フォロー返し・フォロー解除
・予約投稿
・分析(フォローバック率・フォロワー分析・時間帯・曜日分析)
・管理(複数アカウント)
運用、効率化、自動化、分析、アカウント管理などTwitter上のあらゆる課題を解決するツールです。
目的に合わせた4つのプランがあります。
無料のプランから1ヶ月14,800円のプランまであるので、目的に応じて使うことが可能です。
②Twitterアナリティクス
Twitterアナリティクスは、Twitter上で利用できる公式アクセス解析ツールです。
Twitterのアカウントを所有していれば、誰でも無料で利用可能です。
Twitterアナリティクスでは下記のことを確認できます。
・過去28日のツイートのインプレッション数
・プロフィールへのアクセス数
・エンゲージメント数
・フォロワー数の増減
③Keywordmap for SNS
Keywordmap for SNSは
「どんな人でも再現性をもってTwitter運用ができる」
というコンセプトの下に開発されたツールです。
・投稿ツイートの管理・分析
・競合アカウント分析
・フォロワー分析
・エンゲージメント調査
・ソーシャルリスニング
・キャンペーン管理・分析
・Twitter広告調査
・ワンクリックレポート
以上のような機能があります。
料金プランは、基本プランと半年プランがあります。
④Whotwi
Whotwiは、TwitterIDを入力するとTwitterアカウントの各種分析ができるツールです。
・アカウント分析
・ツイート傾向・ハッシュタグ・投稿時間の調査
Whotwiは無料でできるため、機能数は多くはありません。
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